renaissance90のブログ

オーディオ機器について語ります。

オーディオ機器紹介 part2

■CD/SACDプレーヤー及び、マスター・クロックジェネレーター

Marantz SA-7S1

画期的と思える巨大磁気抵抗を用いた、デジタルアイソレータの採用や外部クロック入力を持っているなど魅力的装置です。

DENON DCD-SA10の後釜として新品購入しもう、13年以上が経過しました。

SA-7S1については、深い音場の中に定位する音像が印象的です。また雄大且つ、沈み込むように締まった低域の支えがあり、低重心。

何よりも特筆すべきは鮮やかさとDCD-SA10に似た自然な艶やかさがあり、強くこちらに訴えかけてくるものがあります。

今ではとても買えませんが・・・当時は働き盛り・・(白目)だったので、下記マスター・クロックジェネレーターとセットで稼働させています。

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ESOTERIC G-0Rb

 SA-7S1にはワードシンク入力端子があり、さらに良くなるのでは!?という、強い欲求のもと、当時、大金をはたいて購入しました。。気がふれたような値段で(怖)。。

また、発信器の周波数精度はなんと:±0.00005ppm。

SA-7S1が何ppmのクロックを内蔵しているかはカタログや取説等では記載がないので不明ですが、ネット記事ではよいものを使用しているという開発陣のお話と、SA-11S1が5ppmと専門誌にあった点、ESOTERICX-01 Limitedで3ppmとなる点でおそらですが、1~5ppmの精度なのではないか推測しています。

そう考えるとやっぱりルビジュウム発信器の精度はすごいですね。

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【他・情報】

上記再生システムをより活かすため、欲求が加速しました。今ではとてもではありませんが買えません。。

 

◆Aug-line(有限会社 武藤製作所 )
ソリッドオーグラインパイプシールド「NEWデジタル」ケーブル(両端BNC端子仕様)


Marantz SA-7S1とESOTERIC G-0Rb間を接続するBNCケーブルとして2010年12月中旬購入しました。

ヘッドフォンでしか味わえないような雰囲気というか、空気感のようなものがもの凄く自然且つ、美しく再現されていると思っています。

また低域方向の質感向上が目覚ましく、量感があり、ふくよかです。

それでいて、renaissance90のワトキンスウーファーに余計な動きというか響きがなくピタッ!!と止まるような感触です。


全体としては、ソースに入っていないものは出さずといった感じで極めて忠実な信号伝達がされているといった印象です。

LUXMANM-07も2時間程度、鳴らしっぱなしにSU-C3000もバッテリー駆動で1時間程度、経過してくるといよいよ音色の豊かさや汚れのない優しく綺麗な中域、高域が出てきます。ベースなど低域成分の乾いていて、しなやかな音色と弾力はたまらなく魅力的です。


◆Aug-line(有限会社 武藤製作所 )
 ソリッドオーグライン「パイプシールド」RCAインターコネクトケーブルSpecialEdition
2008年12月下旬購入しました。音の傾向はortofon7Nケーブル群の印象と通じるところがあるものの、銅とは明らかに違う感触があります。

トラウマとなってしまった一部メーカーの銀線のような着色感もありません。("銀"・金・プラチナの合金との事から、当初嫌悪感がありました・・)
音の傾向ですが、一言で言うと「ゴールド(純金)CDの音の質感」によく似ています。

当たりが柔らかくて、丸みを持った傾向で艶もあり、耳にやさしいです。

極め付きは金属系の音の響きの美しさやストリングスの音色の豊かさ伸びやかさ、心地よさとなりますでしょうか。

 

part3では、過去に使用していた装置を紹介する予定です。

オーディオ機器紹介 part1

使用している機器を紹介します。ここで紹介するものは自分にとっての最良のものと思ってます。

■スピーカー

infinity Renaissance90

1996年学生時代に新品で購入以来、25年以上経ちます。購入以来、そのまま自室から移動させたことすらないため、写真での見た目も含め、新品と変わらないコンディション(ネットワークや配線材は別)ですね。埃取りも良くしてます。

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熟読していたオーディオ誌の「soundtops」で、1990年台、リファレンススピーカーとして採用され活躍しました。当時、この雑誌は本当に熟読していました。

結果、同誌と同一スピーカーを所有したことで、当時のオーディオ機器の音質傾向の把握に非常に役立ちました。 

特徴として、ワトキンス社のダブルヴォイコイルを使用したウーファーが採用され、優れた超低域、低域再生能力があります。

筐体の質の良さからくる背景ノイズが抑えられた静けさ、ツィーターのEMIT、ミッドレンジのEMIMの振動素材には東レのカプトンが採用されています。

ネオジム磁石を採用した、これらユニットから放たれる中~高域の魅惑的な美しさは比類ないと今でも思っています。(あくまでも個人の趣味の範囲でのお話となります)

※下図は自身のホームページ紹介していたスペック表です。f:id:renaissance90:20210411125956j:plain

■アンプ

パワーアンプ

LUXMAN M-07 (下の写真左側)

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オーディオ機器の中で一番憧れ、思い入れの深いのはこのアンプに間違いありません。

M-07を知ったのは、中学生の時でした。

1987年に上記soundtops誌第14号の表紙を飾っていました。なんという美しい佇まいかと魅了されました。値段も当時で75万円!! 中学生にとってはとても信じがたい高額製品で、まさに趣味製品だと思いました。

就職後は、アキュフェーズA-50Vを5年ローンで新品購入しましたが、絶えずこのアンプの音質がずっと気になっていました。

個人的には汚れや使用状態が見えない点で、中古品は嫌いでしたが、このアンプ欲しさに、2003年、止む無く中古市場で購入しました。※購入後は3MのPANDO29Dで、徹底洗浄しました。

そして、2003年10月初旬には、ラックスマン株式会社 サービスセンターに本機 M-07の徹底したメンテナンスを依頼しました。当時は私は30歳前後で若かったため、稼いだお金が結構ありました(核爆)。お金はいくらかかっても構いません形式(核爆)で、作業依頼しました。

結果、以下のメンテナンス作業の実施いただけました。

戻って来た時の音のすばらしさは感動モノでした。

----当時、自身のホームページで公開していた記事----

経年変化に伴う各基盤のパンダ劣化及び不良の全体的な修正
内部清掃
冷却ファンの分解、清浄、注油
スピーカ端子の交換
RCA端子の交換
銅スチールコンデンサーの交換
パワートランジスターの交換
ドライバートランジスターの交換
トランジスターの交換
リレーの交換
LEDの交換
ダイオードの交換
伝熱シートの交換
総合調整
動作特定テスト

 

【音について】

純A級100Wから醸し出される余裕も魅力なのですが、何よりも静かで艶やかな美しい、色彩に富んだ、ねいろです。

楽器の質感の違いが克明に聴き取れます。もう、18年以上経つのですが、今でも魅了され続けています。

※A-50Vと比較しM-07を選びました。A-50Vも良いのですがこちらの方が趣味に合っていましたため、A-50Vは売却しています。

 

■アンプ

プリアンプ

Technics SU-C3000 (写真中央)

 私自身、バッテリー駆動時の音質には商用電源にない、優位性を感じています。

事業部は違いますが、同一メーカーでもある、Panasonic SL-XP50と酷似した音の傾向をもっています。

Panasonic SL-XP50はポータブルCDプレーヤーですが、長らく愛用していました。書けばキリがありませんが、マランツCD-16SEやDENON DCD-S10、S10Ⅱ等とも比較して行く中で、こちらに軍配を上げ、名だたる製品は売却する結果になりました。

さて、 SU-C3000ですがバッテリー駆動時の高純度で艶やかで美しい音のたたずまいは素晴らしいです。「艶やかで美しい音」、これが自分の趣味の音と思っています。

使いこなしという点で、バッテリー駆動時のみ電源ケーブルを外した方がコモンモードノイズループから開放されるため音質は向上します。
ただし、抜き方に問題があり、バッテリー駆動中に電源を落とす、スタンバイ状態に行ってしまうと故障の原因になるため必ずAC駆動に切り替える必要があります。

聴き終わったら必ず電源ケーブルを取り付けACモードに移行しスタンバイ状態にします。また、バッテリーケージが"11"の付近で起電力に限界が生じるためその際も必ず接続が必要です。

今では現役で使用している方は少ないでしょうが、試される方は自己責任でお願いいたします。

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真空管アンプ色々

とりあえず、一番書きたいことから唐突に書き始めます。

10年ほど前、突如、真空管アンプを制作、及び購入した時期があります。

"真空管らしい真空管の音"の音を知ってみたくなったからです。
真空管に抱く印象・・それは艶やかでやわらかい音、温かみのある味わい深い音。
ただ、過去に2機種、自作用キットのものと、山本音響工芸のものを購入したことがあり、ずいぶん、受ける印象が違っていました。

そこで、当時、造りと価格、あらためて自作できる楽しみもあり、Leben BS200K がベストと判断し3台目を購入しました。何よりもデザインがすばらしかったです。

別に記事に書きますが最近、ハイレゾ音源に手を出し始めました。

そんな中、「ヘッドフォンアンプを作ってみたい」という思いに駆られ、過去に作ったものをふと思い出し、何だか、急に聞いてみたくなったわけです。

※ちゃんと動作するのかも含め('_')

動きました。。音出てます。。ボリュームのガリは出てましたがしばらく、くるくる回してOKでした。

なんだか、7年くらいビニールにしまったままでした。

こういう真空管アンプに触れるのも楽しいね。f:id:renaissance90:20210411093814j:plainf:id:renaissance90:20210411093850j:plain

<補足>

これまでに蓄積した素人スキル(謎)のすべて投入し、あくまでも自分なりに、納得できる仕上げを心がけました。

下記パーツを使用しています。

    <高音質化を目的として投入したパーツ等>
    ・ELNA製SILMICⅡαコンデンサー / SILMICコンデンサ
   ・リケノーム RMG抵抗
   ・WBT-0735 絶縁ダブルポールターミナル
   ・WBT-0201 RCAコアキシャルソケット
    ・電源インレット:フルテックFI10G
    ・(内部配線材として)>ortofon 7N-SPK1000を一部に流用

下が、内部写真です。

テスターでの各所定部位の規定電圧もクリアしている事を確認してます。但し、さすがにこのままrenaissance90を繋げるには勇気が必要でした。
ただ、renaissance90を飛ばすワケにも行かないため、中学時代に購入した安物コンポのスピーカーで音出しし、問題がない事を確認したうえでじっくり聴いてみたわけです。 以下は当時、自身のホームページに公開していた記事からのものです。懐かしい。。

 ※写真はRMG抵抗に変更した後のもの。

「空中配線」ってかっこいいですね。自身初の挑戦でした。

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----10年以上前の当時の自身のインプレです-----------------

【視聴にあたって】

〔視聴機器〕
Super Audio CD Player
Marantz SA-7S1+ESOTERIC G-0Rb

Preamplifier
Technics SU-C3000

Speaker System
Infinity Renaissance90

〔使用ケーブル類〕
■7N CABLES etc.■準拠

自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版


[ケーブル接続概要]
【出力側(TU-879側)】
[LUXMAN ES-33]+([TU-879+A-50V添付ケーブル]+[※自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版+NIAGARA Jr.])

【入力側】
[LUXMAN ES-33]+([DCD-SA10+自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版]+[自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版+NIAGARA Jr.])


〔音質・評価〕
前回の製品とは大分、音質が異なる。理想としていた音に近いと思え、嬉しかった。
端的に言って素直で、優しい音。低域も結構、量感豊かに駆動出来ていて、なかなかのものだった。
ただ、少し高域方向に安っぽい質感と響きが乗っており、低域ももう少し、タイトさが欲しい。これらの要因として汎用性の抵抗が原因ではないかとうすうす感じた。大きな可能性を秘めていたため、RMG抵抗を別途購入し、取り付け変えてみた。

<RMG抵抗変更後>
全体の質感が著しく向上し音量が増して聴こえたような錯覚を覚えるほど。もう、質感が段違いで一気に高級機で聴こえてくる上質な雰囲気が出始めてきた。また、音の静けさもよりはっきりと感じられるようになり、ソリッドステート型のアンプにはないS/N感と思え、新鮮だった。
高域方向もかなり美しく伸張している。また、低域方向の躍動感・量・質感共に文句なしのできばえ!!抵抗だけでここまで質感が向上するのは、正直、驚いた。
(M-07、A-07、DCD-SA10をはじめ至るメーカーが高級パーツとしてリケノーム製の抵抗(RMAのようだが)を使用したのは、よくわかった気がした)
但しこれは、音が良くなったのでなく、劣化や足したり引いたりする事が極力ない状態(抵抗成分がない裸の状態)に近づいたということなのだと理解している。(そういった意味では、PIONEER A-07でも使用されているDALE社製巻線抵抗が有名のようだ)

本気で一時期、M-07を引退させ、本機を主たるアンプとして使用しようと真剣に考え悩んでしまった。それ程、高音質だったのだ。
ただ、中~高域にかけてのさっぱりとした質感は魅力ではあるのだが、ひっかかる点でもあった。これは妙な艶が乗ったり、余計な響きがなく、純粋でストレートな質感表現があるからだと考えた。この傾向は下記2機種でも同様であったためどうやら真空管の固有の音というべきか当方の上記システム上での相性なのかもしれない。

M-07と再度、比較。最終的な判断で、艶やかさ、滑らかさ、穏やかな音調はM-07の方がやはり有利と思えたため、置き換わるまでには至らなかった。悲しい事に真空管のイメージであるテイストがM-07にはあると今更ながらに確認ができた。


----<以下、過去の参考記述>-----------------

真空管アンプの印象-其の一-□(2003年12月30日現在)
愛読書だったSoundTops誌はとうに廃刊となったが、真空管アンプの特集をよくしており、鳴らし難いであったろうが、それを承知の上でinfinity Renaissanc90を使用し、W誠氏で徹底視聴をなされていた。
2003年末、YAMAMAHAやSONYが本格的なデジタルアンプを相次いで発売している現在、今更なぜとも考えるが真空管の魅力をぜひ、試したいと考え2つのモデルを購入し試した。

①EK JAPAN製 真空管ステレオパワーアンプ [限定生産]TU-879(39,800円)
②山本音響工芸 A-08特別仕様ナス型管タイプ

〔①EK JAPAN製 真空管ステレオパワーアンプ [限定生産]TU-879について〕
エレキットには思い出があり、同社のICアンプを高校時代に作成し、DS-500に直付けし鳴らした事があった。当時(現在も)バッテリー駆動の音のよさに取り付かれていたため、試験的に試した時期があったがCD再生にてピークで音が割れてしまう点、接点をクリーニングしないとすぐに音がにごってしまう点ですぐにやめてしまった。

真空管アンプは多種多様でどれが良いのかは未経験のためさっぱりわからず。安価で、楽しめそうなものから素姓を知ろうと考えた。当然、これで真空管アンプのすべてがわかるとはまったく考えていない。

そのまま組むだけでは面白くないので、取扱説明書にある`改造=自己責任枠`という明記を確認したうえで、無帰還、ボリューム省略、入力部カップリングコンデンサー取り外しをあらかじめ念頭に置き製作。
また、内部配線材を6Nのものを使用、ACプラグの受けをインレット化とした。さらに入力切替があったため、省略。基盤のパターンを良く見た上で切り替えスイッチを介さず1系統の入力にした。

非常に造る楽しさがあり没頭。高校時代、stereo誌に自作ICアンプ作成記事があり、回路図を見ながら秋葉原のパーツ街を散策して組み上げ、音が出たときの嬉しさが脳裏をよぎる。

それにしてもこの入力端子とスピーカー端子の質が気に入らない。安価なキットのため致し方ないが、なんとかしたいと思い無謀にも下記WBT製のものを購入し変更。取り付け穴はリーマで拡げた。

WBT-0735 絶縁ダブルポールターミナル11,000円[税別]ペア
WBT-0201 RCAコアキシャルソケット6,500円[税別](ペア、ケース入り)

このパーツだけで約2万円程度いってしまった。ただ非常に豪華だ。恐るべき成金主義的な外観。キラキラ光っていて大変綺麗。崩壊したSANSUIだが全盛期、パワーアンプと907シリーズにも採用されただけのことはある。質感も相当良い印象。
早速、以下の環境下にて徹底的に視聴してみた。


【視聴にあたって】

〔視聴機器〕
Super Audio CD Player
DENON DCD-SA10

Preamplifier
Technics SU-C3000

Speaker System
Infinity Renaissance90

〔使用ケーブル類〕
■7N CABLES etc.■準拠

自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版


[ケーブル接続概要]
【出力側(TU-879側)】
[LUXMAN ES-33]+([TU-879+A-50V添付ケーブル]+[※自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版+NIAGARA Jr.])

【入力側】
[LUXMAN ES-33]+([DCD-SA10+自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版]+[自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版+NIAGARA Jr.])


【結果】
一回、上記WBT製の端子群を使用しない状態で試した。
!!
真空管は裸特性がいいとは専門誌で聞き及んでいたが、non-NFBの効果か圧倒的なけがれの無い中域、中高域、高域だ。今まで聴いた事がないスピード感。。異常にハイスピードと感じる。余計なものが一切付帯していないからなのかもしれないが、純なイメージがある。
ただ、低域方向については限界がある。流石にA-50VやM-07の弩迫力ドライブには距離がある。但し、M-07のそれよりも聴こえの領域においてふくよかさがあって好感は持った。しかしながら、全体的な質感があまり好ましくない。上記で触れたエレキットのICアンプの質感を思い出した。

WBT-0201 RCAコアキシャルソケットに変更したところ、驚くべき変化があった。普段の音に近づいている。音場感もよく広がるし、何よりも楽器の材質感が著しく向上。やはり入力端子のグレードも音質に大きく影響を与えていることを今更ながら痛感。
ハイスピード感も維持され、良好なパフォーマンスと感じる。
WBT-0735 絶縁ダブルポールターミナルへも変更をしたが、RCAの変換程は大きく変化は感じないが、相乗効果で今度は透明感が非常に高まった。鮮度が抜群で真空管アンプのイメージとまるで違う印象になった。極めて高解像度で、少々荒削りな印象が強くなってしまった。少しやりすぎた模様。今度は今まで見えなかった他のパーツや筐体の質も影響しているように思う。
キットのままの音質は今更は試せないが、ほどほどがよさそうだ。今回の結果はあくまでも本機のひとつの方向性として位置づたい。
作成した方の中にはもっとふくよかに鳴っている場合もあるはずだ。勿論、組み合わせる機種にもよるだろう。


〔②山本音響工芸 A-08特別仕様ナス型管タイプ〕
通常のA-08の特別仕様タイプ。値段も一気に跳ね上がるが、なんとか購入をしてみた。
本格的な真空管アンプで造り手の情熱がひしひしと伝わる良品。現代的な音調の中にも真空管固有の暖かさや、きめの細かさ、
コクのようなものを感じられれば大収穫と考えていた。

上記経験もあり、期待をし早速視聴。

〔視聴機器〕
同上

[ケーブル接続概要]
【出力側(A-08特別仕様ナス型管タイプ側)】
[LUXMAN ES-33]+([A-08特別仕様ナス型管タイプ+添付電源ケーブル]+[※自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版+NIAGARA Jr.])

【入力側】
[LUXMAN ES-33]+([DCD-SA10+自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版]+[自作ortofon 7N-SPK1000使用ホスピタルグレード版+NIAGARA Jr.])

【結果】
TU-879と比較するのはかわいそうだが、やはりグレードの差はある。低域方向はずっと拡張され、音の素性は大変確かなもの。素顔が大変美人というかやはり、TU-879にも感じた石のアンプにはないすっきり感、さっぱり感がある。
お化粧を施したという感覚がない。ストレートに音そのものを質感を重視し表現しているように思う。暖かさも確かにあるがヨゴレやけがれ、飾り付けのなさが際立っている。ソフトな感触もあり、M8とはまた違った純粋さだ。
音の雰囲気はLUXMAN M-07に近いものがある。低域方向については柔軟で量感もあるが、深く伸び、駆動力に満ちているという状態とは当然行かない。
出力は約2Wとなっているが、真空管の駆動力は石のアンプとは別物のため、あまり気にしていない。

余談となるが自室ではSU-C3000のボリューム位置は8時半~11時の間でバランスが整う。その際のA-50Vのデジタルパワーメーターは0.1~0.8W以下。LAXMAN M-07においても同じような結果となる。(再生する音楽が殆どビートルズ中心なため)